港湾荷役はガラが悪い?きつい?|40歳で年収500万だった僕が本音で答える
「港湾荷役って、ガラが悪い人ばっかりなんじゃ?」「きつい?危ない?でも給料はいいって聞くけど…」——ネットで調べても、実際に働いた人の話はほとんど出てこんよね。先に結論から言う。ガラが悪いという噂は、半分正解で半分違う。きつさは日による。そして給料は、僕の場合ちゃんと良かった。未経験から港湾に入って、今も現役で働いとる僕が、本音で全部書く。
入ったきっかけは、ハローワークの一言だった
もともと港湾なんて考えてもなかった。ハローワークで仕事を探しとった時、帰り際に職員さんに呼び止められたんよ。「お兄さん、がたいよさそうだね。こんなの興味ない?」って。それで紹介されたのが港湾荷役の求人やった。
正直、応募する前のイメージは「ちょっとヤバそう」「怖い人がおるんかな」やった。でも給料が残業込みでだいぶ良かったけん、思い切って応募した。そしたら——面接は、全然普通の一般企業やった。拍子抜けするくらい。
入る時は未経験・無資格でOKやった。そして働きながら、フォークリフトと玉掛け(たまかけ)の資格を取った。玉掛けっていうのは、クレーンで荷を吊る時にワイヤーを掛ける作業で、1トン以上の荷を扱うなら「玉掛け技能講習」っていう国家資格が法律で必須になる(3日間の講習で、物を吊る時の注意や決まり事を学ぶ)。
つまり——入口は未経験で大丈夫やけど、働きながら国家資格が2つ手に入る。「資格ないけど大丈夫かな」と不安な人には、ここは安心材料よ。
仕事の中身|運ぶ荷で、まるで別の仕事になる
世間のイメージやと「港湾=コンテナ」やと思うけど、実際はコンテナだけやない。石炭・コークス・塩みたいなバラ積みの貨物から、プラント設備みたいな大物まで、いろんな船が入る。ほんで——運ぶ荷が変われば、仕事はまるで別物になる。石炭の日とコークスの日とプラントの日では、使う機械も体の使い方も全然ちがうんよ。
ざっくり言うと、石炭・コークス・塩みたいなバラ積みはクラブバケット(開閉してつかむバケット)でつかんで揚げて、船倉の届かん隅っこは重機で掻き出す。プラント資材やコンテナはクレーンに玉掛けして吊って積み降ろしする。船種ごとの細かい中身は、書いたら長うなるけん船で全然違う仕事を船種別にまとめた記事に分けたけん、そっちを見てな。勤務は基本8時〜17時。
そして港湾のおもしろいとこは、日によって労働時間の振れ幅があること。
- 基本は8時〜17時。たいていの日は、その範囲に収まる
- 船の作業が早う片付いた日は、1〜2時間で終わって帰れることもある
- 地方港やったけん、普段より長めの日も、そこそこあった
念のため言うとくと——僕が経験した中でいちばん極端やったのは石炭船で12時間ぶっ通しで船倉に入った日。ただこれは、年に1回あるかないかの特別なケース。「港湾=毎日12時間の地獄」みたいなことは無いけん、そこは誤解せんで。「早く終われば帰れる」働き方は、普通の会社員には無い魅力よ。
船倉の中って、どんな感じ?(ここは経験者しか書けん)
ネットでもまず出てこんけん、船倉の中のリアルを書いとく。ここで書くんは、一番デカい石炭船の船倉の話な。船倉は、深さ20mくらいある、でっかい鉄の箱。
- とにかく暗い。夜はほんまに何も見えん。カーゴライトやクレーンの明かりが無いと作業できん
- 粉じんがすごい。マスク推奨やけど、夏は暑すぎてマスクなんかしとったら死ぬ……で、結局できん
- 夏は灼熱、冬は極寒。風の通らん鉄の箱やけん、暑さがこもる。逆に寒い地域で積み込まれた石炭は凍っとって、めちゃくちゃ寒い
- 足元がガラガラで歩きにくい。「砂浜みたいに固まっとるんやろ」と思われがちやけど、ちがう。石炭は拳くらいの塊から小石サイズまで混じっとって、締まっとる所がほとんど無い。やけん、踏むたびにズルッ、ガラガラと崩れる足場よ
休憩は飯休憩だけ。ちょっと飯食って10分くらい休んだら、また作業開始。地方港のリアルな現場や。
「危ねえ」と肝が冷えた瞬間
安全ルールはちゃんとしとったけど、それでも現場は現場。一番ヒヤッとしたのは——荷を動かした直後に、10mぶんくらいの石炭が一気になだれ落ちてきた時。あれは肝が冷えた。数トン〜数十トンの重量物を扱う世界やけん、油断したら一発よ。
逆に、危ない時はちゃんと止まるのも港湾。風が強い日や、船倉の中が見えん時は、荷役中止になる。一回、風が強すぎて船が岸に寄れず(押し戻されて接岸できず)、その日の仕事がまるごと中止になったこともあった。無理して事故るより、止める判断をする現場やった。
きつい?危ない?|体力は意外と普通。ただし危険は本物
体力的には、正直普通の仕事とそこまで変わらんかった。普段はほとんど歩きで、重機に乗る時間もあるけん、ずっと力仕事をしとるわけやない。「港湾=超ハードな肉体労働」のイメージは、ちょっと違うというのが実感よ。
ただし、船倉に入る日は別物。クレーンの吊り荷を玉掛けする手作業が続くけん、しんどさの質が変わる。さっき書いた「12時間船倉」の日が一番きつかったのは、これが理由よ。
ただし——数トン、物によっては数十トンの貨物を毎日扱うけん、危険とは常に隣り合わせ。うちの現場では、高い場所の作業は一人でやったらいけんルールがあったし、基本はチームで動く。安全のルールは、ちゃんとしとった。
給料のリアル|40歳で年収約500万。求人票どおりやった
ここが一番聞きたいとこやろうけん、正直に書く。僕の場合、40歳くらいで年収約500万円。残業は多かったけど、残業代はきちんと出た。ボーナスも手当もあった。そして入る前に聞いとった条件と、実際の支払いは合っとった。求人票どおりやった。
ひとつ、お金の面でアドバイス。規模の大きい主要港に入れたら、お金的には超ハッピーやと思う。僕がおったのは地方港やけど、それでも年収500万あったけんね。ただし人間関係は、入ってみんと分からん。地方でも、ええ所はええし、悪い所もある。そこは運の要素もあるけん、気をつけて。
「ガラが悪い」の真相|半分正解、半分違う
一番よう聞かれるやつ。実際に中で働いた僕の答えは——半分正解で、半分違う。
いい人も多いし、普通の人もおる。職場としては、全然普通やった。ヤクザみたいな世界を想像しとったけど、そんなことはなかった。ただ、上下関係は結構あって、そこは難しかったのも本当。年齢層はおじさんが多め。労働組合もあった。
正直に言う。今、僕が転職を考えとる理由
年収500万もろうとって、なんで他を探すんか、って話よね。お金に不満は無い。けど正直、このまま定年までやれるかは別問題で——今、転職も考えとる。引っかかっとるのは2つ。人間関係と、勤務時間の過酷さや。
残業がかなり多い月もあるし、船の都合しだいで、長い連続勤務になることもある(具体的な時間は、勤め先の特定につながりかねんけん伏せとく)。そこに人間関係のしんどさが積もる。給料が良うても、体と人間関係がしんどかったら、ずっとは続けられん——そう感じとるのが、今の正直なとこや。逆に、給料が安うても人間関係が良かった工場では、気持ちよう働けとった(その話はこっちの記事に書いとる)。やけん今は、体を動かせて、人間関係に無理のない現場はないか、探しよるところよ。
港湾に向いとる人・向いとらん人
- 向いとる人:お金を稼ぎたい人。体を動かすのが苦にならん人。
- 向いとらん人:上下関係が極端に苦手な人。暑さ寒さがどうしても無理な人。
入る前はビビっとった僕の結論はこれ。現場、入ってみると意外といける。未経験でも全然いける。少し頑張れば、ちゃんと仕事はできるようになるけん。
ひとつだけ、先に言うとく。現場系は、正直、口が悪い。最初はキツう感じるかもしれん。でも、そこで我慢して続けとったら、そのうち認められる。僕も最初の2、3年は「出来損ない」やった。そっから、だんだん認められていった。体力も、続けとればそのうちついてくる。最初のしんどい時期を、どう越えるかよ。
よくある質問
港湾荷役は本当にガラが悪い?
未経験でも港湾荷役に入れる?
給料はどれくらい?
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