コンテナ船の荷役(小規模)|中身が見えん箱を、ピンを合わせて吊る仕事

「港湾でコンテナ」と聞くと、テレビで見るような、背の高い専用クレーンが、コンテナをバンバンさばく大きな港を思い浮かべるやろ。でも、僕がやったのはそれやない。30個ほどを扱う、小規模なコンテナの荷役よ。そして、この「箱を吊るだけ」に見える作業が、中身が見えんせいで、案外やっかいなんよ。この記事は、そんな小規模なコンテナ荷役のリアルを書く。

大きな港のイメージとは、ちょっと違う

最初にことわっておくと、これは大きな港の、大量にさばくコンテナ荷役やない運ぶ荷で作業が全然ちがうのが港湾やけど、同じ「コンテナ」でも規模で全然ちがう。

僕がやったのは、30個ほどの、小規模なやつクレーンに天秤や玉掛けを使って、コンテナを積み降ろしする。専用の背の高いクレーンでバンバン、ではなく、他の荷と同じようなクレーン作業に近い。

やっかいなのは「中身が見えん」こと

で、コンテナ荷役でいちばん「うわ、めんどいな」やったのが、中身が見えんこと。

コンテナは、閉じた箱よ。中に何が、どう入っとるか見えん。ということは、重心が偏っとることがある。片側に重い物が寄っとったりする。

そうなると、吊り具のピン(コンテナの四隅に差し込む金具)が、うまく合わん。まっすぐ吊れんくて、「あれ、なんか傾く」「ピンが入らん」となって苦労する。見た目は「箱を吊るだけ」でも、実際はそんな簡単やないんよね。中身が見える石炭や塩とは、また違うやっかいさがある。

岸壁では、リーチスタッカーで運ぶ

船から降ろしたコンテナは、岸壁(船をつける陸側)で移動させる。ここで使うんがリーチスタッカー(大型のフォークリフト)

でっかいフォークリフトみたいなもんで、コンテナをつかんで運ぶ。船の上はクレーンと玉掛け、岸壁はリーチスタッカー、いう役割分担で回していく感じよ。

「箱を吊るだけ」に見えて、奥がある

コンテナ荷役は、パッと見「箱を吊って運ぶだけやろ」と思われがち。けど実際は、中身が見えん相手に、重心を読んでまっすぐ吊るという、地味に頭を使う作業なんよ。

これも、港湾は運ぶ荷で全然ちがうのひとつ。石炭みたいなバラの荷、プラント資材みたいないびつな大物、そしてコンテナみたいな中身の見えん箱——荷が変われば、難しさの種類も変わる。船種ごとの全体像は港湾は運ぶ荷で仕事が全然違うの記事にまとめとるけん、あわせてどうぞ。

よくある質問

コンテナの荷役は、何が大変?
中身が見えんこと。コンテナは箱やけん中身が分からんし、重心が偏っとることがある。すると吊り具のピン(四隅に差し込む金具)がうまく合わんくて、まっすぐ吊れんで苦労する。「箱を吊るだけ」に見えて、実際は簡単やない。
これは大きな港の話?
いや、大きな港の背の高い専用クレーンで大量にさばく荷役やなくて、30個ほどを扱う小規模なコンテナ荷役の話。クレーンと天秤・玉掛けで積み降ろしして、岸壁はリーチスタッカー(大型のフォークリフト)で運ぶ。
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この記事を書いた人 IT・営業・製造・整備・港湾と、いくつもの仕事を渡り歩いてきました。今も港湾で働きながら、体を動かせて人間関係に無理のない現場はないか探しよります。きれいな成功談やなく、自分が体験したことだけを正直に書いとります。詳しくは運営者情報へ。