プラント資材の船の荷役|いびつな大物を吊る、玉掛けの腕が出る仕事

港湾は、運ぶ荷で作業がまるで違う。石炭や塩みたいな「バラの荷」をつかんで揚げる船もあれば、プラント資材の船みたいに、大きくていびつな物を、一個ずつ吊る船もある。機器やダクト、タンク——形も重さもバラバラの大物を、いかにまっすぐ安全に吊るか。ここは玉掛け(たまがけ)の腕がモロに出る作業よ。この記事は、そんなプラント資材の船のリアルを書く。

プラント資材って、どんな荷?

プラント資材の船が積んどるのは、工場やプラントで使う機器・ダクト・タンクといった、大きな物。石炭みたいにサラサラ・ゴロゴロした「バラの荷」やなくて、ひとつひとつが、でっかい塊よ。

船は台船(甲板が平らな船)や内航船。この大物を、クレーンと玉掛けで吊って揚げる。

いびつな大物を、まっすぐ吊る|玉掛けが命

この船の一番の難しさが、荷の形がいびつで、重心が偏っとること。

きれいな四角い箱なら、真ん中で吊ればまっすぐ上がる。けど、機器やダクトみたいないびつな形の物は、重心がどこにあるか分かりにくい。適当に吊ると、傾いたり、回ったりして危ない。

やけん、天秤(てんびん)やワイヤー、スリング(吊り用のベルト)を、どう掛けるか——その選定が命になる。「この荷なら、この道具を、こう掛ければまっすぐ上がる」を見極める。ここが、玉掛けの腕の見せどころよ。石炭や塩の「つかんで揚げる」のとは、頭の使い方が全然ちがう。

玉掛けは、1トン以上の荷を吊るなら国家資格(玉掛け技能講習)が要る作業。未経験・無資格で入って、働きながら取れる。くわしくは未経験から国家資格が取れる現場仕事の記事に書いとる。

揚げるだけやない|積むと、ラッシングが手間

もうひとつ、この船の特徴が、揚げる(降ろす)だけやなくて、積む作業もあること。

で、この積み込みが、けっこう手間なんよ。海は揺れるけん、積んだ大物が動いたら大事故になる。やけん、ラッシング(荷が動かんように固定すること)が必須。大きくていびつな物を、揺れても動かんようにガッチリ固定するんは、なかなか神経を使う。

頭を使う港湾|プラント資材の船

石炭船が「体力でゴリゴリ」なら、プラント資材の船は「頭と段取りで、いかに安全に吊るか」の船。同じ港湾でも、求められるものが全然ちがうんよね。

こういう玉掛けの判断が要る作業は、経験がそのまま腕になる。港湾って、ただの力仕事に見えて、実はこういう「技」の部分もあるんよ。船種ごとの全体像は港湾は運ぶ荷で仕事が全然違うの記事に、玉掛けの言葉や合図は港湾の現場用語の記事にまとめとる。

よくある質問

プラント資材の船の荷役は、何が難しい?
荷が大きくて、形がいびつなこと。機器やダクト・タンクみたいな大物は重心が偏っとるけん、まっすぐ吊るために天秤やワイヤー・スリングをどう掛けるか、その選定が命になる。石炭や塩の「つかんで揚げる」とは違うて、玉掛けの腕が問われる作業よ。
プラント資材の船は、揚げるだけ?
揚げる(降ろす)だけやなくて、積む作業もある。積み込みのときは、海の揺れで荷が動かんようにラッシング(固定)が必須で、これが手間。降ろすのと積むの、両方があるのがこの船の特徴。
PR

「現場で経験を積んだ先に、施工管理(現場監督)へキャリアアップする」という道もあります。職人・現場作業員から施工管理を目指す人向けの転職支援サービスです。今の経験がどんな道につながるか、のぞいてみるだけでも。

▶ 職人から施工管理エージェントを見る
この記事を書いた人 IT・営業・製造・整備・港湾と、いくつもの仕事を渡り歩いてきました。今も港湾で働きながら、体を動かせて人間関係に無理のない現場はないか探しよります。きれいな成功談やなく、自分が体験したことだけを正直に書いとります。詳しくは運営者情報へ。